【埼玉】ゼロゼロ融資(コロナ融資)後の倒産理由と任意売却という方法
- 2023.11.07
- お役立ち記事
「コロナ禍にゼロゼロ融資を受けたが、返済が厳しい」
最近こうした悩みを抱える方や返済できないまま潰れてしまう会社は多く、埼玉県に拠点を置く会社もその例外ではありません。そこで今回は、現時点でわかっている情報をもとに、2023年に埼玉県内でゼロゼロ融資後に倒産した企業の件数について解説します。
本記事では、企業が倒産してしまう理由や返済できない時の対処法として知っておきたい任意売却についても触れていますので、ぜひご覧ください。
ゼロゼロ融資後に埼玉県で倒産した企業の件数
全国
2023年上半期、全国でゼロゼロ融資後に倒産した企業の件数は前年前期(2022年下半期)の279件と比べ、43件増加しました(下の表を参照)。 このペースで増え続ければ、2023年下半期には365件(=322件+43件)まで達するかもしれません。
実際、「2023年7月以降、据え置き期間が終わり、元金の返済が始まる企業が増え、返済に困る事業者が多くなる」という見方が大勢です。
埼玉
では、埼玉に絞って見てみると、どうでしょうか?下の表に記載の通り、2023年上半期(1-6月)に埼玉県内でゼロゼロ融資後に倒産した企業の件数は24件であることが分かります(1位東京都73件に次いで2番目に多い)。
前年前期(2022年下半期)のデータが不足しているため、簡単には将来予測できませんが、2023年7月と8月に倒産した企業の件数がそれぞれ8件、4件であることから、このペース(月平均6件)で行けば、2023年下半期(7-12月)に36件(=6件/月×6カ月)を記録する可能性があることが分かります。
<ゼロゼロ融資後の倒産件数>
2023年下半期 | 2023年上半期 | 2022年下半期 | |
---|---|---|---|
全国 | 365件? | 322件 | 279件 |
埼玉県 | 36件? | 24件 | 不明 |
出典:東京商工リサーチ 「TSRデータインサイト」2023/7/10, 8/8, 9/8
ゼロゼロ融資(コロナ融資)後に倒産する理由
では、ゼロゼロ融資を受けた後に潰れてしまう会社が多いのは、なぜでしょうか?考えられる主な要因は「融資を受けてもなお、業績を回復できなかった」という事実。これに尽きます。 ゼロゼロ融資を受けた会社と一括りに行っても、業績をコロナ前の水準にまで戻せた会社がある一方で、業績回復どころか売り上げが下がってしまった会社もあります。
業績が下がった会社は、次のどちらか、あるいは両方に問題が考えられます。
- 企業の内側(内部的要因):経営戦略、融資の使い方など
- 企業の外側(外部的要因):コロナや国際情勢の影響、円安による原材料費高騰など
業績アップした会社が経営を立て直せたのは、上記のポイントをうまくカバーできたからです。
ゼロゼロ融資が返済できない時の対処法(倒産を防ぐ方法)
ゼロゼロ融資が返済できない時の主な対処法は次の3つです。
- 民事再生
- 破産
- 任意売却
以下では、それぞれ詳しく解説します。
民事再生
民事再生とは、民事再生法と呼ばれる法律に基づいた裁判の手続きの一種で、「債権者の同意や裁判所の許可を得て、会社の立て直しに向けた再生を図ること」を意味します。民事再生を実施すると、会社を存続させたり、借金を大幅にカットできたりしますが、社会的な信用を失う恐れもあるため注意が必要です。
また、手続きが複雑で大変なうえ費用が高額(最低でも200万円)なため、あまり手軽な方法とは言えません。
破産
破産とは「家や車といった高額な財産を失う代わりに、借金の支払い義務を免除してもらう制度のこと」です。個人の破産を自己破産、会社の破産を法人破産と呼びます。ただし、財産を失うと言っても、すべての財産を没収されるわけではありません。99万円以下の現金や衣類、家具、仕事道具など手元に残せる物品も一部あります。
しかし、破産すると5~10年のあいだクレジットカードを使えなくなったり、新規の借り入れができなくなったりとその後の生活が何かと不便になります。そのため、あまりおすすめしませんが、任意売却してもなお借金の額が大きい方には適した手法だと言えるでしょう。
任意売却
任意売却とは「借金を返済できなくなった方が行う手法で、金融機関の同意のもと、所有している不動産を売却すること」です。任意売却には以下のようなメリットがあります。
- 競売や公売を回避できる
- リースバックで同じ場所にとどまり続けられる
- 一度売った建物を再び買戻せる
- 売却後に残った借金を月々少額で返せる
- 借金問題を抱えていることや任意売却したことを周囲に知られない
しかし、次のようなケースでは販売活動を始められませんので、お気を付けください。
- 債権者や共同名義人からの同意が得られないケース
- 保証会社が代位弁済(債務者に代わって借金を返済すること)していないケース
まとめ
最近、ゼロゼロ融資の元金返済が始まるまでに「業績を回復できなかった」ことを理由に、倒産する企業が増えているようです。埼玉県もその例外ではなく、今後ますます経営難に苦しむ会社が増えると予想されます。
ゼロゼロ融資が返済できない時は、「民事再生」「破産」「任意売却」をご検討されてみてはいかがでしょうか。なかでも「任意売却」は他の方法に比べリスクが低く、メリットの多い方法です。
ミライエでは、そんな任意売却のサポートをしております。ゼロゼロ融資を始めとする借金問題に悩みを抱えている方は、お気軽にお問い合わせください。電話・メール・LINEにて24時間ご相談を受け付けております。
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