TVドラマ「シッコウ!!~犬と私と執行官~」でも話題の強制執行とは?
- 2023.09.02
- お役立ち記事
みなさんは、2023年7月4日に放送がスタートしたTVドラマ「シッコウ!!~犬と私と執行官~」をご存知でしょうか?
裁判所の執行官を題材としているこのドラマには、強制執行という言葉がよく出てきますが、普段あまり耳馴染みがないこともあり、詳しい意味までわからない方がほとんどかと思います。
そこで今回は、強制執行について解説します。本記事では、任意売却など強制執行を回避する方法も紹介していますので、ぜひご覧ください。
ドラマのあらすじ
主演の伊藤沙莉が演じる主人公の吉野ひかりは、幼いころから犬が大好き。就職活動を経て、憧れのペット業界で働けることになり上京するも、ある日職場が強制執行され倒産。
思わぬ形で職を失うことになりましたが、織田裕二演じる犬が苦手な執行官、小原樹から「犬に好かれる」能力を買われ、執行官補助者として働くことに。 対照的な2人の掛け合いが面白いこのドラマは、地上波放送と無料配信動画サービスTVerで視聴できます。
強制執行とは?
強制執行とは「債務者が借金を返済しない時、債権者からの申し立てに応じて、裁判所の執行官が債務者の財産を差し押さえること」です。その際、裁判所は債権者に代わって債権を回収するのに、債務名義と呼ばれる公的な文書(確定判決)に基づいて強制執行を行う必要があります。
強制執行されると、債務者は「財産を差し押さえられる」「自宅や自社ビルを競売にかけられる」といった不利益を被ることになります。そのため、早めの対処が欠かせません。
強制執行の種類
強制執行は金銭執行と非金銭執行の2つに分けられ、金銭執行は次の通り3種類あります。
- 不動産執行
- 動産執行
- 債権執行
以下では、詳しく解説します。
不動産執行
不動産執行は「債務者の所有している不動産(土地や建物)を差し押さえること」を意味しますが、大きく次の2つに分けることもできます。
- 強制競売・・・不動産を売却して得た代金で債権回収すること
- 強制管理・・・不動産を管理して得た賃料で債権回収すること
債権者は上記のどちらでも、多くの債権を回収できますが、手続きに時間や手間がかかります。一方、債務者は自宅や自社ビルが競売・公売にかけられ、落札されたら退去しなければなりません。
動産執行
動産執行とは「債務者の所有している価値ある財産を差し押さえること」です。ここでいう財産とは、次のような私財や家財道具を指します。
- 66万円以上の現金
- 貴金属
- 骨とう品
- 自動車 など
裁判所は、これらを売却して得た代金を債権回収にあてますが、なかには売ってもお金にならない財産もあります。
債権執行
債権執行とは「債務者の債権を差し押さえること」です。ここでいう債権とは、次のようなものを指します。
- 個人・・・預金や給料
- 企業、事業主・・・売掛金や貸与金
ただし、債権の中には、こうした金銭債権と呼ばれるもの以外にも、特許権や株式など換価が必要な債権もありますのでご注意ください。
強制執行を回避する方法
では、強制執行を回避するには、どうしたら良いのでしょうか?代表的な解決策は下記の3つです。
- 残債の一括返済
- 任意売却
- 債務整理(破産・個人再生・任意整理)
以下では、詳しく解説します。
残債の一括返済
強制執行は、残債を一括返済すれば、回避できます。しかし、金融機関から一括返済請求された時に借金を一括で返済できる人は、住宅ローンを滞納したり、強制執行になったりしません。よって、この方法は現実的に厳しいと言えるでしょう。別の方法を模索するのが得策です。
任意売却
任意売却とは「借金を返済できなくなった債務者が、債権者の同意を得て行なう不動産の売却方法」です。任意売却には、次のようなメリットがあります。
- 競売を回避できる
- 市場価格に近い売却代金を手に入れられる
- リースバックで住み続けられる可能性がある
- 残債を分割で返済できる
- 競売にかけられたことを近所の住民に気付かれない
ただし、債権者からの同意が得られなければ、実現できませんので、ご注意ください。
債務整理(破産・個人再生・任意整理)
債務整理とは「借金返済に関するお悩みの解決方法全般」を指すものです。主に次の3つに分類できます。
・破産:裁判所に申し立てて、借金の返済義務を免除してもらうこと。
借金がゼロになる代わりに、「新規の借り入れができない」「クレジットカードを利用できない」などデメリットも大きい。
・個人再生:自宅を売却することなく、大幅に減額された借金を3~5年で返済すること。
借金の返済負担を軽減できるが、「ブラックリストに載る」「手続きに手間がかかる」といった点に注意が必要。
・任意整理:月々の返済負担を軽くするため、利息カットや返済期間の見直しすること。
利息の高い借金を減額できるが、信用情報に傷が付いてしまう。
任意売却をおすすめする理由
ここまでで、強制執行を回避する方法がいくつかあることがわかりましたが、なかでも任意売却は、次のように他の方法にはない特長があり、おすすめです。
- 競売を回避できるかもしれない
- リースバックで住み続けられる可能性がある
- 引っ越しする場合、費用を売却代金から捻出できる
借金の返済にお困りの方は、強制執行になる前に任意売却をご検討ください。
まとめ
TVドラマ「シッコウ!!~犬と私と執行官~」でもたびたび耳にする強制執行とは「裁判所の執行官が債権者からの申し立てに応じて、債務者の財産を差し押さえること」です。
強制執行は3種類あり(不動産執行・動産執行・債権執行)、回避する方法は「残債の一括返済」「任意売却」「債務整理(破産・個人再生・任意整理)」などがありますが、なかでも「任意売却」は残債を分割で返済できるうえにリースバックで住み続けられる可能性があるので、おすすめです。
ミライエでは任意売却に対応しています。借金の返済にお困りの方は、強制執行になる前にご相談ください。
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