病気の母のため、父が購入したマンションを売却して借金返済に充てたい

ご相談時のお悩み・ご経緯

ご相談者

神奈川県 Y. S.様
職業 公務員
年齢 50歳
家族 70代の父母
マンション
住宅ローン残高なし・担保金1,300万(抵当権)の残債1,050万円
時価 1,200万円

治療費を払うために不動産担保ローンを利用


39年前、父が3DKのマンションを2,500万円で購入しました。私が成人するまでは、家族3人で暮らしていましたが、今は父と母の2人だけで、そこに住んでいます。父は歳の割に元気なほうですが、母は2年ほど前から体調を崩すことが多くなりました。

心配になりお医者さんに診てもらったところ、大腸がんと発覚。検査の結果、進行度を表すステージ0~4の5段階のうち、5年生存率が18.7%のステージ4と判明したので、すぐに手術を受けることに。「早期では自覚症状が出にくいがん」と言われているだけに、気付いた時には進行していました。

術後は転移や治療後の再発が怖いので、病院にこまめに通うようにしましたが、通院の機会が多いと、その分費用も膨れ上がっていきます。入院や手術にかかる医療費はさることながら、特に治療費が高額で、再発防止のための抗がん剤・放射線治療なども含めると約500万円かかります。

高額療養費制度と呼ばれる国の補償や支援制度も利用しましたが、それでも資金が足りません。父母は年金生活者で、もらった年金をすべて生活費に充てており、治療費を捻出できずにいます。

私は地方公務員で安定した収入を得られてはいますが、妻と子供が2人いて家計をやり繰りするのに精一杯のため、父母を支えられるほどの金銭的な余裕がありません。けれども、治療費と今後の生活費に最低でも1,300万円は必要です。両親のマンションを一般販売して売却代金を得ることもできますが、それだと足りません。

そこで、不動産担保ローンと呼ばれる貸付サービスを利用して、両親のマンションを担保に金融機関から1,300万円借金をすることに(月10万円返済)。

通常、借りられる金額は時価の70%ほどの840万円前後ですが、私は公務員のため信用力が高く評価され、1,300万円というマンション本来の不動産価値以上の融資を受けることができました。

住み続けられる方法をミライエに相談


しかし、2年ほど経つと、母の病状が悪化したことで、追加の治療費が必要になり、月10万円の返済が次第に厳しくなります。

支払いが遅れれば、担保にした両親のマンションが競売にかけられて、住み慣れた家から出ていかなければいけなくなりますが、そのマンションには今も父母が住んでいます。

絶体絶命の危機に立たされた私は、家を売って代金を借金返済に充てるしかないと思いました。置かれている状況を父母にも説明したところ、マンションを売却することに反対しないが、今住んでいる街には昔からの思い入れがあり、病院からも近いので、「できれば引っ越さずに住み続けたい」と言っていました。

そこで、売却した自宅に住み続ける方法がないかインターネットで探すことに。すると、不動産を売却した後でも住み続けられ、なおかつ買戻しも可能な業者を見つけました。それがミライエさんです。

さっそく任意売却のリースバックについて相談をしました。事情を話すと、任意売却ではない通常のリースバックができると教えてもらい、債権者に残債1,050万円を返済できるほどの金額で買い取ってもらうことに。こうして無事、時価1200万円のマンションをリースバック売却価格(時価の0.7~0.9倍)1,050万円で売却し、残債を全額返済し終えました。

売却価格は自分で決められるので、本当はもっと高くできましたが、高くしてしまうと家賃と買戻し価格も比例して高くなってしまうため、残債と同じ額の1,050万円にしました。思い返せば、買い取り金額を私の希望通りの額に設定することに快く応じてくださったことも、私がミライエさんに仲介してもらうことに決めた理由の1つでした。

こうして、住み慣れた家に住み続けられることになったわけですが、私には気がかりな点がありました。それは「家賃を払っていけるのか」という心配です。

月10万円を返済し続けられなかった過去があるので、今回も途中で滞納してしまうかもしれないという不安がよぎりましたが、結局はリースバック後の家賃を月6.8万円(1,050万×利回り0.077=81.6万円、81.6万円÷12か月)まで抑えることができました。これなら月々の負担が軽く、無理なく払えます。

また、買戻し価格も余裕をもって買戻しできる金額1,200万円前後(売却代金1,050万円×1.1~1.2)に設定してもらえました。定年退職のタイミングに合わせて約10年後に買戻し希望ですが、退職金を1,500万ほどもらえる算段なので、買戻し価格1,200万円なら買戻しをしても自分の老後資金もなんとかなりそうです。買戻しまでの期間、生活に不安がありません。おかげさまで、今では以前よりも余裕を持って生活を送れています。 

Y. S.様のご感想~すべての手続きを終えられて~

当初の希望通り「1,050万円の残債返済に充てる資金を手に入れること」と「住み続けられること」の2つを実現できました。近隣の住民に気づかれることなく、リースバックできたので、ミライエさんにお願いしてよかったです。

また、買戻しにも理解ある投資家さんを紹介してくれただけでなく、私たち家族のためを想って家賃を安く設定してくださいました。おかげさまで、借金の返済資金を捻出でき、住み慣れた家に住み続けることができて父母も安心していました。ありがとうございます。

担当者からの声

担当者

担当者より

今回の相談は借り入れが住宅ローンではないケースでした。借り入れの種類が何であれ、借金を返済できなければ、住み慣れた家から出ていかなければなりません。万が一、競売にかけられてしまった場合、病気のお母様も心配されます。

お客様のご希望が「病気の母のために、売却代金を借金返済に充てて、リースバックしたい」とのことでした。そのため、とにかく今お住いのご自宅に住み続けられるように家賃を安く抑えることを第一に心掛けました。

解決にあたって重視したポイント

解決に際して、次の4つのポイントを重視しました。

●買い取り価格
残債が1,050万円だったので、相談者様のご希望通りリースバック後の家賃と買戻し価格が高くならない1,050万円に設定しました。

●安い家賃
住み続けるには家賃を安く設定する必要が出てきます。今回のケースでは相談者様の家賃負担を軽くするために、リースバック後の家賃を無理なく支払える価格6.8万円に設定しました。

●プライバシー保護
訪問の際は借金をしていることやリースバックで家をいったん売却したことが近隣住民に気づかれないように配慮しました。

●買戻し可能
10年後に買戻し希望とのことでしたので、買戻しを認めてくれる投資家さんを探して見つけました。また、契約形態も大きなポイントだったと思います。他社が大家の都合で契約が終了してしまう定期借家契約を提案するなか、ミライエでは借主に都合の良い普通賃貸借契約を結ばせていただきました。

お知らせ

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初期費用や持ち出し費用無し

解決事例

  • コロナでお店が閉店に。リースバックで住み続けることに成功

  • 元請け会社の不渡りで資金難に、リースバックで事業継続

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  • 調整区域内の物件であきらめていた…買戻しも可能に

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  • 任意売却はできなかった。しかし競売落札でリースバックができた

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